あいうえお○

好きなものについて、つらつらと。

【ちはやふる】綿谷新

そして唐突にはじまる

いや、巻き戻るお題!(笑)

 

(しれっと)二番手。

綿谷新、行きます!

 

【綿谷新というヒーロー】

綿谷新という人物について、キャラ説明ではたびたび『無口でクール』とされているのを見かけますね。しかし、しかしですよ。皆様ご存知の通り、彼はその絶望的な登場回数の少なさというメインキャラとしてかなり過酷な宿命を背負っているおかげで、実際問題そんなこと言ってられねーわとばかりに登場した折には怒り・泣き・笑い・ちゃんと喋ります(笑)

 

そのせいか「無口でクールかぁ(ホジホジ)」くらいの感じでずっと思っていたんですけど(←こら)33巻にしてようやくその真髄を見た気がしました。静かな闘志という感じでしょうか。まさに眠れる獅子が目覚めた瞬間に立ち会った気がしました(あぁ尊い

今まで、登場する度大なり小なり色んな爆弾を投下してくる新くんに対して、大胆なのに照れ屋さんか!!何て可愛いの…!!と若干生暖かい目で見つめていた私は、ここへきて、超絶クールなイケメンじゃないか!!と、そう思ったのかも知れません。ようやく新の掘り下げが開始されたのがやっぱり大きいんだと思います。

 

さて、掘り下げ云々もそうですが、新についていえば登場回数の少なさも去ることながら、モノローグの少なさについてもかなり絶望的な事態になっています。

 太一がキング・オブ・モノローグであるならば新はその逆ですね。あ、モノローグの少なさ的な意味での無口でクールというのなら彼の右に出るものはないのかも知れません(笑)

 

先ほど『新の投下する爆弾』と言いましたが、主人公である千早と、読者共感率NO1と名高い太一が1番強烈に影響されるのが、この新というキャラクターです。しばしば彼の言動によって激しくストーリーが動くことがありますが(新の思わずいっつんた、やっつんた系のアレ含め)矢面に立って物語を牽引しているように見える千早と太一のその一歩先、または隣で『次はこっち』『次はこっちやよー』と舵取りをしているのが実は綿谷新というキャラクターの位置付けなんじゃないかと思っています。よって、読者の共感という部分は水沢の2人にお任せしておいて、言動のインパクトの部分をひたすら強化していった結果、件の登場回数の少なさとモノローグの少なさに繋がっているんじゃないかと思います。

もちろん、新本人にそういった意思がある訳ではないですし、導き手として描写されることもないのですが、構図として、舵切りしたい際に投入するキャラとしての役割ではあるんじゃないかな〜と思って見ています。

 だからなのか、新が目立って登場する回になると、もうそれだけで『うおぉ〜〜!!』と色んな意味で若干前のめり気味になってしまう訳です(笑)

 

 【愛すべきかるたバカその②】

あと、綿谷新という人物については

まっすぐ・素直・負けず嫌い・情熱家・冷静・照れ屋

といった具合ですか。こう書くと『冷静版!綾瀬千早』といった感じの人物に思えますが(冷静な時点でもはや違う気もします笑)と言うのも、新についてはカルターとしての側面しか基本見えてきにくい為です。基本的に新もカルタに対しては千早に負けず劣らずの素直さとまっすぐさを持っていますし、人の人生(千早や太一)に影響を与える程の情熱家であります。 ですから、あくまで『カルタ』という世界で見れば、綾瀬千早も綿谷新も同じ種類のかるたバカだということが言えると思います。

 しかしながら、同じかるたバカの2人ではありますが、『かるたで頂点を目指す』根本的な意味合いは別方向を向いてるといえます。

 

カルタを通して自分の存在(自分以外の誰かとの繋がり)というものを見ている千早に対して、新にとっての『カルタのてっぺん』というのは、目指すべき事象であって、それを目指す『自分』についてはある程度完結されているような気がします。疑いも迷いもない、目指すだけの実力も、周囲からの評価もすでに持ち合わせているわけです。なので、かるたを通して見ている世界は千早と新ではやや違う。

 

ですが、この違いこそが新の成長が描かれる上でのミソなんだと思います。

 

生まれた時から目指したい存在があって(じいちゃん)その為の目指すべきものが分かっていて(名人)さらにその為の実力もスタート時点で備わっているという新(最強か)。

 

しかし、そんな彼がもうワンランク上のステージに上がる為になにが必要だったかというと、千早が見ている自分とは違うかるたの世界な訳ですね。物語もいよいよ終盤戦な訳ですが、途中新君が強烈に『仲間』というものに執着し始めたのはその為なんだと思います。

 

それからというもの、今までの最強キャラとは打って変わり、盛大にブレまくる新君ですがその迷走を経て、彼はより一層かるたバカへの道を突き進んでいくことになるのですね(笑)

 

【まとめ】

さて、前回の記事から驚くほど時間が経ちました上に間に何かが挟まりましたが(笑)ニコニコメガネ・改め綿谷新について書かせていただきました。

 

現在38巻ですか。

 

私はアニメスタートだったので、ある程度巻数がまとまった時期から追い始めたのですが、それでもかなりの時間が経ったなぁと(遠い目)

 

新君を語る上では是非とも件の『いっつんた事件』について触れたかったのですが、これについてはアレですね、最後どうなるかによっては最高にトラウマエピソードになるのであえて封印しておきます(笑)

 

それでは。